BRASS真鍮製品のお手入れ方法について


真鍮の特徴について




真鍮(しんちゅう)とは銅と亜鉛を使って
生成された合成金属のこと。
黄銅とも呼ばれています。

英語ではBrass(ブラス)。
ブラスバンドのブラスと同じです。
金管楽器の主材料が真鍮なんだそうです。
5円玉も真鍮製なんですよ。

真鍮は加熱することで複雑な形にしたり、
薄く広げたり伸ばしたり等、
加工がしやすいことから、
カトラリーやアクセサリーなど
様々なものが作られています。

深い色合いと重厚感のある輝きが特徴で、
時間と共に色合いや質感が変化していきます。

手入れをすることで長く使うことができ、
磨くことで何度でも輝きを取り戻すことが
できます。


真鍮のデメリット



真鍮はステンレスなどに比べて湿気や
水分に弱く定期的に手入れが必要なので
手間がかかります。
濡れたままにしておくと変色や緑青(ろくしょう)
という錆の発生原因となります。

面倒なように思えますが、
身近にあるもので簡単に手入れができます。

真鍮の特性を知って入れば長く美しい状態を
保つことができます。


カトラリーのお手入れ方法



まず、基本的な取り扱い方法から。
カトラリーやレスト(箸置き)は、
使用後は普通のカトラリーと同じように
スポンジを使って台所用中性洗剤で洗ってから
水気を拭き取り、乾燥状態を保って下さい。

この時の注意点として、使用後は出来るだけ
早く洗い、 すぐに水気を拭き取ること。
食品が付いたままや、水気が付いたままに
しておくと変色したり錆が出てくることがあります。


その他アイテムのお手入れ



カトラリーのように毎回洗う必要のない
アイテムは、こまめに柔らかい布で
拭いてあげましょう。

この時、濡れた布は使わないこと。
水分が残っていると黒ずみや錆の原因に
なります。

しばらく使わない時はビニール袋などに
入れ、空気に触れないように保管しておくと
変色を抑えることができます。


変色や錆が出てきたら...

真鍮には緑青(ろくしょう)と呼ばれる、
文字通り緑と青の間の色の錆が
発生することがあります。

緑青が発生する原因はタンパク質や水分。
緑青は無毒・無害ですが、直接口に入れる
カトラリーに発生すると気になりますよね。

もし緑青が出てきたら、
酢と塩を同量混ぜた液を布につけて磨きます。
その後、洗い流してからよく水気を
拭き取って下さい。

黒ずみやくすみが気になる場合は、
市販のポリッシュクロス(磨き布)や
スポンジに研磨クリームや、クレンザーと水を
つけて磨くと元の光沢が出てきます。

固い布やたわしを使うと真鍮に傷がついて
しまいますのでご注意下さい。

また、重曹と水を2:1くらいの割合で混ぜて
トロトロした状態にし、布に含ませて磨いても
輝きが戻ります。
磨き終わったら水分はしっかりと拭き取って
下さいね。


表情の変化を楽しむ



カトラリーなど食卓で使用するアイテムは
ピカピカに磨かれている方が清潔で
気持ちが良いですよね。

でも、インテリアグッズとして使っている
アイテムなら経年変化を楽しんでみては
いかがでしょうか。

古美術やアンティークの世界などでは
真鍮の変化に味わいを見出し、
それを楽しむ文化もあります。

時間の経過とともに酸化によって
表情が変化していく姿を楽しむのも
いいですね。


最後に...

毎日使っているとどうしても細かな傷が
ついてしまいます。
いつもピカピカに磨いていても、
購入直後のピカピカとは異なります。
使い込まれた味わいのある輝き。
その表情は使っている人それぞれて、
同じものはありません。

愛着をもって使えば使うほど、
どんどん魅力ば増していく真鍮。
是非、自分だけの輝きのある真鍮を
育てて下さい。



BACIA BRANCA Galeria
バシアブランカギャレリアでは多数の真鍮アイテムを
取り扱っております。

今の季節のおすすめは姫フォーク。
水羊羹やわらび餅など冷たい和菓子にもぴったりです。




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